三日月宗近を見に行った話

■日時 2015年5月22日、6月27日、7月12日、7月17日
■場所 東京国立博物館(東京都・上野)
■企画 ジャンル別展示「刀」
■入館料 1,100円(※)
■交通費 388円(新宿⇔上野/往復)

とうらぶプレイヤーのおそらく大半は首都圏民だろうし、
三日月が展示してある場所も東京だし、
ツイッターにたくさん写真が上がっているのに、今更このブログで書くようなこともあるのかい、どうだね?
ないね。
ということで今回は展示の様子以外の、もしかしたら有益かもしれない話をメインに書こうかな。

※以下で紹介している金額・システム等は平成29年度より変更になりました。
過去はこうだったんだね~という参考までにご覧ください。
現在の料金はこちら
会員制度についてはこちら

トーハクに通うなら「ベーシック」と「パスポート」がオススメ

ご存知トーハクこと東京国立博物館。
もうすぐ厚藤四郎が展示されるし10月には獅子王、過去には鳴狐が展示される等
もはや審神者御用達と言っても過言ではないですね。
さてここの入場料、皆さんはいくら払っていますか?
通常のチケットは一般620円、大学生410円ですけど、
このほかに「ベーシック」と「パスポート」という種類のチケットがあります。
展示期間終了間近の三日月宗近含め、
今後の展示にも通う予定の審神者さんには「ベーシック」または「パスポート」を強くお勧めします。

ベーシックとはどんなチケットか

東京国立博物館の総合文化展に何度でも入場できるチケットです。(特別展は別途料金発生)

一般1,500円
一般(29歳以下)1,100円
学生900円

例えば、三日月宗近、厚藤四郎、獅子王、未実装だけど天下五剣の童子切安綱を通常チケットで見に行くとすると、最低4回の来場になります。それで計算すると
一般   620円×4回=2,480円
大学生  410円×4回=1,640円
(※通常チケットには「29歳以下」という種類はありません)
しかしベーシックを購入すると
一般      2,480円→1,500円(980円お得)
一般(29歳以下) 2,480円→1,100円(1,380円お得)
大学生     1,640円→ 900円(740円お得)
ワァお得ダネー!
一般(29歳以下)が一番割引率がよいです。

パスポートはどんなチケット?

1.東京・京都・奈良・九州の国立博物館の総合文化展に何度も行ける
2.特別展を各1回合計6回まで見ることができる

というっょぃチケットです。お値段は

一般4,100円
一般(29歳以下)3,000円
学生2,500円

ちょっとお高め。でもこれで全国の国立博物館の総合文化展も行き放題だし特別展示にも行けちゃう♪
まとめるとこんなかんじ。

 パスポートベーシックパスポートとの差額
一般4,100円1,500円-2,600円
一般(29歳以下)3,000円1,100円-1,900円
学生2,500円900円-1,600円

パスポートを使って特別展に行くとどれくらいお得?

特別展のチケットは1回あたりだいたい一般1,400円〜1,600円、学生1,000円くらい。
一般1,600円の特別展を6回見ると9,600円になります。
つまり一般なら2,600円多く払っただけで総合文化展に通い放題なうえに、7,000円ほどオトクに特別展示も見られるということ……Wow
刀も見に行くけど特別展も存分に見たいわっていう審神者さんにはもってこいのチケットですね!
有効期限はベーシック・パスポートともに一年間。
京博・奈良博・九博にもパスポートはあります。トーハクより若干安めの一般3,100円、学生2,100円。※ただしトーハクとはルールが異なるようです
ベーシックのようなお手頃のチケットはトーハクのみのようなので関東近郊在住の審神者さんは活用してみてくださいね〜〜(^o^)
ちなみに門に向かって左側の販売所に売ってます。


DSC_0761

三日月宗近との初対面

目をかっ開き、阿の音も無く、立ち尽くす。
中高生の頃、所謂中二病的に刀にハマった時期は鎌倉時代の刀が好きでした。
その頃も、そして刀剣乱舞を始めた当初も、平安太刀の所謂腰で沿って鋒を小さく結ぶ形状に
あまりときめきを感じなかったんですよね。
雑誌等で三日月宗近を見ていても、もちろんその感覚だったので、まったく期待などせず、気軽な気持ちで見に来たんです………なのに!!
“Werde ich zum Augenblicke sagen:Verweile doch, du bist so schoen ! “
実物の驚くほど優美な佇いにただただ圧倒されました。
ああ天下五剣の名は伊達じゃないなと。
美しい刀でした。
さてこの三日月おじいちゃんの鑑賞・撮影について。
この記事を書く間に二回程トーハクを訪れたのですが、
混雑状況により学芸員さんの誘導が違ったので少々戸惑いました。
一度目
金曜の18時半頃
混雑状況:そこそこ人はいるけれど、混雑というほどではない
誘導:並ばず、空いているところや好きなところから見ていってくださいね
譲りあう程度で撮影可能でした。
少し経って人が増えてきてからは列になったけど、正面撮影以外は特に何も言われず
二度目
土曜の昼前
混雑状況:刀剣展示室の外から既に行列
誘導:三日月が見たい方は並んでください、1枚撮ったら次に移動して下さい。
その他の刀剣については空いているところから回って下さいとのこと。

三日月メインで来たわけではなかったので、
列をスルーして他の刀剣を見た後に真正面ではないこのアングル(ショーケースとショーケースの間あたり)から撮影しようとしたら、先にそうしようとしていた人が「列に並んでください」と学芸員さんに注意されていました。
てっきり正面から見たい人・正面から撮影したい人のみ列必須かと思っていたのでちょっと驚きました。正面からの撮影には邪魔にならない位置だと思うんですけど…動線の混乱を避けるためなのでしょうか。

追記:この頃は純粋になんでだろーと疑問に思ったのですが、いろいろな展示に行ってみたり撮影してみた結果、この位置には人がいないほうがいいということがわかりました。動線の混乱もそうですし、正面から見たり撮影したりしている人にとってはちょっと邪魔かな。

文章を書く力が尽きてきたので最後に他の刀剣たちのお写真を。

刀 関兼定(二代目兼定が”之定”と銘を切る前の作) 室町時代・15世紀

太刀 金房政長 室町時代(1506年)

彫られている文字は「大織冠神宝」、藤原鎌足を祀る談山神社(大織冠社)に長く伝来したもの。

刀 相洲貞宗(名物 亀甲貞宗) 鎌倉〜南北朝時代・14世紀) 国宝

この刀の反りと、幅と、長さのバランスとても好き。美しい。茎に亀甲菊花紋が掘られています。

短刀 越中則重 銘 則重 鎌倉・14世紀 重要美術品

太刀 二字国俊 銘 国俊 鎌倉時代・13世紀 重要文化

太刀 尻懸則長 銘 大和則長作 鎌倉時代・13世紀 重要文化財

太刀 長船兼光(名物 福島兼光) 銘 備州長船住兼光観応□年八月日
南北朝時代・14世紀 重要文化財

太刀 長船光忠 銘 光忠 鎌倉時代・13世紀 重要文化財

このモコモコの刃文が長船光忠ってカンジだよね!

刀 堀川国広 銘 国広 桃山時代・17世紀

反りが少ないですね

刀 津田助広 銘 津田越前守助広 江戸時代 重要美術品

刃文かっこよすぎ。タイプ~~!

1階の展示の他に2階の「武士の装い」というコーナーでも刀が展示されています。
薙刀一振、槍一振、拵と太刀がいくつかあります。その太刀のうち二振は「これ大太刀じゃないの!?」と思うような大きな太刀でした。
これらの写真もあるんですけど反射で私がたくさん映り込んでいる&それを編集する体力が無いので割愛します。
三日月宗近の展示終了までもう間もなくですね。
土日のトーハクは本当に混んでいます。(主に刀展示室が。審神者の方々で。)
今は特別展示開催中なので金曜の夜は開館時間が延長されていて狙い目。
私ももう一回見に行くつもりです。
何度も見に行きたくなる刀、三日月宗近をまだ見ていない方は是非生で見てきて下さい! おわり

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