!この記事は展覧会を見た日から随分後に書いた個人用のメモになります。
特別企画展「村正Ⅱ」展覧会概要
展覧会名 特別企画展「村正Ⅱ」
場所:桑名市博物館(三重)
会期:2018年10月06日(土)〜11月25日(日)
公式ホームページ:http://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,64684,235,414,html (リンク切れ)
ロビーに展示してあった一振りのみ写真撮影可能
感じたこと
- 見やすい
- わかりやすい
- 親しみやすい
ガラスとのケースの距離が近い
モノが良いのか照明が良いのかわからないが、槍の刃文や沸も非常に見えやすかった。
無理のない姿勢で見ることができる。屈んだり伸び上がったりする必要がなかった。そして照明がよく当たっている。
→「見ること」体力を使わなくてすむ。ラクチン。単眼教がなくても細かいところまで見える。
キャプションが素敵
例にある番号は陳列番号です
・要点を押さえていて簡潔
・銘の前に一言ある
例)
1. 「門外不出」の村正
3. 荒ぶるのたれ刃文
4. 桑名初公開 富山から来ました
5. 地蔵現る!
15. 大切先のずっしりとした刀身
26. 太刀と刀剣のブルース
29. ただ、尊い
52. いつも海を身近に感じたい人にオススメ。
・刀剣用語が少ない。あっても補足がある
例)
匂口しまり→(刃文と刀身の刃境がハッキリしている表現)
刷り上げた→(刀剣の寸法を切り詰める)
・用語中心ではなく、その刀の経緯を多く語る
例)
2. 「徳川に祟る」という理由で所持を遠慮する→でもなお残そうとした→銘を消された
10. (現在の千葉県佐倉市)下総岩富藩主であった北条氏重より臼井忠太夫に与えられたものとの伝承。→戦国時代における村正の伝播を知る上で貴重な作例
・おちゃめ
「図録には掲載されているのでぜひ御手に取ってご覧いただきたい。宣伝である」
・鍔のキャプション
「取り入れてみたの」「いいわね」「すてきね」
女性らしさを感じる言葉遣い。刀剣は男性だけのものでないことを感じる。
刀の感想
!所蔵元、所蔵施設及び団体名は当時のものとなります
!東建コーポレーションさんの所蔵品は刀剣ワールドさんのページで紹介されています
4. 短刀 銘村正 秋水美術館蔵
匂口の締まり、沸。肌はツルツルではないけれど整っている。
5. 短刀 銘■正 秋水美術館蔵
地蔵帽子、大板目
13. 短刀 銘村正 東建コーポレーション(株)[刀剣ワールド財団]蔵
地形がきれい
15. 刀 銘村正 三重県護国神社蔵
大切先、立派な姿、地形がきれい
17. 短刀 銘村正 熱田神宮蔵 都道府県指定文化財
匂口の締まり、餃子のような刃文
24. 短刀 銘村正 静嘉堂文庫美術館蔵
皆焼。柔らか、薄めた牛乳のような。ギラギラしていない
25. 刀 銘村正 星川神社蔵
さらさら鍛え肌。他の村正と比べて肌がきれい
27. 刀 銘村正 個人蔵
タナゴ腹とはメタボにあらず
29. 刀 銘村正 妙法蓮華経/永正十天癸酉十月十三日 個人蔵 重要美術品
村正唯一の重要美術品
30. 刀 銘村正 徳川美術館蔵
皆焼の村正。かっこいい
キャプションが「わかりやすい」の意味はいろいろある
- 刀を勉強している人にとって見どころや刀工について細かく書かれていてわかりやすい
- 刀のことを何もわからなくても親しみを感じて展示を見られるという意味でわかりやすい
六華苑
桑名市博物館から徒歩13分程度の距離にある本丸っぽいと噂の六華苑。ジョサイア・コンドルの建築。
外観は洋館だけれど中はこのように畳のお部屋もある。ホームページのVRツアーでどんな様子か見ることができる。
→六華苑ホームページ
カフェ・ド・アン・ダニエルズ
フォロワーさんからおしえていただいたオススメのお店。ナポリタンのセットといなべの茶っぷりんを食す。
どんな味だったかあまり覚えていないけれど、お茶の風味が好みでもっと食べたいと思った記憶。
→カフェ・ド・アン・ダニエルズ ホームページ
さいごに
2回目の桑名。このときは京のかたな展のため京都滞在中。名古屋まで高速バスで行き、そこから近鉄線で桑名まで行ったかな。ヒョイっと気軽に行ける距離感に驚く。駅ビル「桑栄メイト」のレトロな雰囲気がとても好きだったので無くなってしまい残念。桑名はまだ弾丸でしか行けてないので、次の機会は蛤を味わったり九華公園の散策もしてみたい。
特別企画展「村正Ⅱ」
場所:桑名市博物館(三重)
会期:2018年10月06日(土)〜11月25日(日)
公式ホームページ:http://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,64684,235,414,html