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【備忘録】にっかり青江を見に行った話/真剣少女の日本刀展

【備忘録】にっかり青江を見に行った話/真剣少女の日本刀展

■日時  2015年9月13日
■場所  備前長船刀剣博物館(岡山県)
■観覧料 800円
■交通費 1,500円くらい(JR岡山駅/往復)
     
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■旅行日程 2015年9月11日〜9月13日
■東京−名古屋−岡山−東京交通費 22,750円
内訳 4,100円(東京→名古屋/夜行バス)+10,350円(名古屋→岡山/新幹線)+8,300円(岡山→東京/夜行バス)
■宿泊地・宿泊費 名古屋駅から徒歩5分のとこ(一泊2,800円)、岡山駅から徒歩10分くらいのとこ(一泊2,800円)

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半年前に行ってきた話なので、かなり新鮮さに欠けます。
「メモ」の感覚で読んでいただければと思います。
上の画像、岡山⇔鹿児島が2時間57分ってね。
東京⇔青森が新幹線でそれくらい。そういう距離のところに来てしまったんだな~としみじみしました。
この時はまだ広島にも福岡にも行く前。そして初めての中国地方。
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受付でチケットを購入。 そこにあったのは!
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なななんと!!かまた先生のサイン!!
かまたきみこ先生は「KATANAシリーズ」という漫画を執筆されています。ご存知の方も多いのでは?私も持ってます!
刀にハマるずーっと前から知っている作家さんのサインを、こういう縁で目にするなんて……不思議!
(ホラーMとかサスペリアとかトカゲとか、その辺好んで読んでましたw)

エントランスにはもうひとつ驚きのものがあります。
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でっっっっかい10尺8寸5分の太刀!3.29m!!重さ16.875Kg!
日本各地にはこのようなビックリサイズの太刀が主に神社等に奉納されているようです。
太郎さん(真柄太刀)が7尺3寸(221.5cm)。太郎さんを見たことがある方なら大きさの想像がつくかな!?
この太刀はとある刀匠さんが引退する記念に打たれたとのこと。大正4年の作。(刀匠銘失念、スミマセン)
ちなみにこの太刀が大小の小。このサイズで小って……
大は戦争の時溶かされたようです…時代のせいとはいえ、なんだか寂しいですね。
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普段は写真NGらしいのですが、この展示ではOK。ヤッタネ!
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展示室はこんなかんじ。
主な展示室は1Fと2F。
1Fは備前・備中の刀工を中心に
2Fは他の地域の刀工の刀が展示してありました。
では早速、お待ちかねのにっかり青江から紹介していきます!
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14.本歌 名物 ニッカリ青江
脇指 (金象嵌銘)羽柴五郎左衛門尉長(以下切)
南北朝時代 重要美術品
丸亀市立資料館所蔵
茎尻切、梨地、身幅広く、鎬地狭い。横手筋のやや上から茎尻まで鎬地いっぱいに樋を掻く。大鋒。厚い。
なるほどこれが大脇指。確かに普通の脇指より長い……それに身幅もあるし鋒も大きいし、いかにも南北朝!って感じですね。
緊張感があります。
キャプションはこんなかんじ。
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ミニキャラがあしらわれているんですよ。
コラボって…コラボって素敵!
15.写し 四国中国刀合作
太刀 銘 讃州正光 芸州貞直 四国中国刀工合作 往時にっかり青江 平成十八年三月吉日
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青江が磨り上げられる前の姿を想定して作成。本歌よりも青江風。

だそうです!
おぉ…青江…青江ぇぇ!こんな姿だったのかあ!
ちなみにこの展示では
「本歌」「写し」「兄弟刀」という表現が使われていました。
もうお馴染みの言葉かと思いますが、改めてそれぞれどういう意味かというと
本歌 …写し・模造品でない本物
写し …手本となる作品を再現した作品。not贋作
兄弟刀…同じ刀匠から作られた刀
ガラスの反射とカメラの性能で残念な写真たちですが、とりあえず貼って行きます!枚数とっても多いよ!
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1.写し 姫鶴一文字
太刀 銘明珍宗祐作 平成二十六年春
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「第五回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」の作刀部門にて最優秀賞を受賞した作。
中反り、豪壮、鎬地にハバキ元から横手筋まで樋、刃文は鎬筋に達するほど波打ちかっこいいです!
「写しがかっこいいなら本歌もすごいんだろうな!」
この写しを見たことのよって、私の中では「姫鶴一文字は派手な刃文」となっていました。
その期待を胸に、後に米沢にて姫鶴一文字を見た際は、照明のせいか殆ど刃文がみえずッ……悔しかった!という思い出があります(笑)
※実際のとこ、本歌姫鶴はここまで激しい刃文ではないようです
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2.兄弟作 南泉一文字
刀 無銘 伝一文字
鎌倉時代中期 重要美術品 林原美術館所蔵
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3.兄弟作 日光一文字
太刀 銘 一
附  金沃懸地家紋蒔絵螺鈿鞘略太刀拵
鎌倉時代中期 林原美術館所蔵
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茎雉足かな??身幅細く、鋒もとても細い、鎬地に細い樋2本。
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4.信房
太刀 銘信房作
鎌倉時代前期 林原美術館所蔵
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5.兄弟作 大包平
太刀 無銘 伝包平
平安時代後期 重要美術品 林原美術館所蔵
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中反り浅め、直刃の中にうっすらと互の目、鋒やや小さい。鋒側の鎬筋に傷あり。
これが噂の大包平、の兄弟刀……
そう思いながら見ていたらボランティアスタッフさんよりおもしろい話を伺いました。
戦後、大包平があまりにもカッコ良かったので、マッカーサーに取られそうになったそうです。
しかし大包平は国の宝。どうしても譲るわけにはいかない!
そんな日本の出した回答は「アメリカの象徴と交換でということであれば」。
アメリカの象徴…つまり自由の女神と交換で、ということ。
それにはさすがのマッカーサーも諦めたようです……
諦めてくれて本当に良かった!!!
(※この話は作り話だとも言われています)
「そういうことがあるから、取られないように国で預かっといてやるよって持って行って、結局そのままなんだよね。あれは岡山にあるべきなんだ」
これはデジャヴ。同じようなことを熱田神宮の学芸員さんもおっしゃっていました。
大包平も熱田神宮の頼国俊も現在はトーハクにありますよね。
共通する「本当はウチのものなんだ」と思う気持ち。
どのような経緯で大包平が買われて行ったのかは知りませんが、持って行かれた側だったら顔を見るたびに悔しいだろうな…フクザツ。
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6.兄弟作 鉋切長光
太刀 銘備前国長船住長光 正安三年 月日
鎌倉時代後期 個人蔵
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梨地、栗尻、中反り、わずかにふんばりつく姿よし。
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7.兄弟作 小龍景光
刀 無銘 伝景光
鎌倉時代後期 林原美術館所蔵
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8.兄弟作 波游兼光
刀 無銘 伝兼光
南北朝時代 林原美術館蔵
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茎尻切、身幅やや広め、肌が美しい。
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9.写し 八文字長義
刀 銘安芸国三上貞直作之 昭和六十三年戊辰年二月日
現代 個人蔵
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身幅厚く、茎も太い、栗尻、横手筋〜茎尻まで鎬地にいっぱいに樋通る、大鋒、刃文大きい互の目。
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10.兄弟作 安宅切
刀 銘 備前長船祐定
室町時代後期 個人蔵
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身幅厚く、鋒細い。厚い。
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11.本歌 竹貫斎義隆
短刀 銘東備産 佐貫斎義隆(刻印) 明治三年正月吉日 切物同作
附  青貝微塵立涌文鞘合口短刀拵
明治時代 備前長船刀剣博物館蔵
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12.写し 狐ヶ崎為次
太刀 銘 宮入小左衛門行平
拵  黒漆塗革巻太刀拵
現代 個人蔵
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茎大きく曲がる、肌美しい、全体的に反りが大きい。堂々とした姿。
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13.兄弟作 数珠丸恒次
太刀 銘備中国万寿庄住左兵衛尉恒次 元徳二年十月日
黒漆塗鞘打刀拵
鎌倉時代後期 林原美術館所蔵
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腰反り、直刃、やや細くなり小鋒
拵は刀拵。
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16.兄弟作 同田貫
薙刀 銘九州肥後同田貫兵部
室町時代後期 個人蔵
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同田貫は刀よりも槍をよく見るなぁ…
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17.兄弟作 大典太光世
刀 無銘 三池
黒漆塗鞘打刀拵
平安時代 個人蔵
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18.兄弟作 行平
太刀 銘 豊後国行平作
平安時代末期 個人蔵
秋草文黒漆太刀拵 
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キャラの脚がスラッとしていて長いんですけど、本体(兄弟刀だから本体ではないかな?)もとても長かった!
彫物を見せるために、刀の向きで展示されています。
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19.兄弟作 三好左文字
刀 無銘 伝筑前国左文字
黒漆塗鞘打刀拵
南北朝時代 林原美術館所蔵
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20.写し 江雪左文字
太刀 銘信濃国清行
拵  黒漆研出鮫打刀拵
現代 個人蔵
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21.兄弟作 物吉貞宗
脇指 無銘 伝貞宗
鎌倉時代後期 個人蔵(岡山県立博物館寄託)
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22.上野貞宗
朱漆塗印籠刻鞘合口短刀拵(海老造腰刀拵)の写し
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23.写し 津軽正宗
刀 銘 晶平之 平成二十二年庚寅八月日
現代 個人蔵
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国宝の本歌はトーハク所蔵。
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24.兄弟作 会津新藤五
短刀 銘 国光
鎌倉時代後期 個人蔵
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この時はまだ短刀がそこまで見えていなかったので「ふぅ~ん」程度の感想。
その後広島で本歌を見た際の瞠目……
こちらのも美しい直刃です。
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25.本歌 芦葉江
刀 無銘 江義弘
革包鬼丸造太刀拵
南北朝時代 高松市歴史資料館所蔵
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身幅広く豪壮、横手筋から茎まで鎬筋いっぱいに樋、堂々とした姿。カッコいい!
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26.写し 鬼丸国綱
太刀 銘武蔵国住国家
拵  革包鬼丸造太刀拵
現代 個人蔵
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鋒やや小さめ、常幅、互の目の刃文が美しい
この写しは本歌よりも一回り小さいそうです。
鬼丸国綱 押形 個人蔵
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鬼丸見たい鬼丸みたい鬼丸見たい鬼ry
そう思っていたので押形があってびっくり!
穴が開くほど見ました。
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27.兄弟作 長谷部国重
脇指 銘長谷部国重
南北朝時代 個人蔵
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28.兄弟作 蛍丸
刀 無銘(伝国俊)
金梨子地塗葵紋蒔絵鞘打刀拵
鎌倉時代中期 個人蔵
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29.兄弟作 鳥養国俊
脇指 無銘 二字国俊
鎌倉時代後期 個人蔵
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30.写し 明石国行
小太刀 銘善博 平成二十二二年五月吉日
現代 個人蔵
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31.兄弟作 歌仙兼定(兄弟作)
刀 銘濃州関住兼定 永正七年二月日
室町時代後期 個人蔵
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一時期アメリカ人が所蔵していたもの。
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32.分部志津(兄弟作)
刀 無銘直江志津
朱漆変塗印籠刻鞘勝虫尽打刀拵
南北朝時代 個人蔵
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鋒のほうが大きく乱れる刃文。
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33.上部当麻(兄弟作)
短刀 無銘当麻
鎌倉時代後期 個人蔵
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34.童子切安綱(兄弟作)
太刀 銘安綱
平安時代 個人蔵
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刃こぼれあり、身幅広く、ふんばりある姿。鋒ツンとしている。
「騒がしい」とメモに書いてありました。これは太刀の雰囲気なのか、それとも肌立つ様子を表したのか…自分でも謎(゜_゜)
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35.上古七星剣(七星剣の遠い親戚)
剣 無銘 平安時代
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刀身に対して茎がとても細い。両刃造り、小乱れの刃。刀身に星が埋め込まれています。
◇◇◇
館内は非常にオープンな雰囲気で、今まで(H28.5月現在)に行った展示の中では一番楽しい展示だったと思います。
じっくり見る人と、ワイワイ見る人が共存している空間。
スタッフの皆さんもとってもフレンドリー!
展示室にはボランティアスタッフの方が何人かいらっしゃって、質問等気軽にできるのがよかったですね。
パネルがあると見た目に華やかですね。コラボってすごい!
にっかり青江の後ろに飾られたにかちゃんのパネルを見ながら、これがもしとうらぶの青江だったら…と考えられずにはいられませんでした!
展示をみていると、刀一振り一振りを真剣に動画撮影している外国人がいたので声を掛けてみました。
私 「ヘイ、youはどこから来たの?」
Mr.「fromポーランドさ!」
私.「ポーランド!gosh so far!めっちゃ真剣に見てるけど、刀好きなの?」
Mr.「そうだね。僕は格闘技をやっていてね、こういう武器も使うんだ。」
私 「へ~!ちなみにどういう格闘技?」
Mr.「ニンジャ体術!you know?」
ニンジャ体術ってなに……?
この方は去年にもこの刀剣博物館を訪れたそうですが、残念ながらその日は休館日だったとのこと。
この手の話って結構多いですよね。せっかくはるばる日本まで来たのに><
でもまた来てくれたってことは、それだけ見たかったってことですよね…なんか、そういうの日本人として嬉しい。
この人がたっぷりと日本をエンジョイして帰国していたらいいな~!
◇◇◇
メインの展示施設の周りには鞘師や砥師の工房が並んでいます。でも廊下の写真しか撮ってなかったぞい\(^o^)/
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燕の巣
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アイスを食べて休憩。さとうきびアイス、初めて食べました。
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次は古式鍛練を見学!
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御番鍛冶みたい!安藤刀匠のお名前もある!
道具がたくさん
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鍛刀場内には神棚もありました。金屋子神を祀っていたのかな?
でもそしてたら女性は立ち入り禁止…?
(神棚の写真はあげていいのかどうか悩むのでとりあえずナシで)
古式鍛錬の様子は動画でどうぞ〜〜


派手に飛び散る火花!実際に見ると迫力があります!
これが鍛冶屋さんの音なのかしら。高い音。結構好き。
鍛練場には日本人・外国人、たくさんの見学者が訪れて後ろの人はぜんぜん見えない状態。
古式鍛練は混みますよ~とスタッフさんがおっしゃっていたけど、ホントね。
できれば鉄を槌が叩くのがよく見える角度から撮りたかったんですけどね……無理でした!
ちなみにアップしている動画は鍛練後半で、比較的前の方で見ている時です。
(こういう時上から撮影できる自撮り棒はとても便利!)
古式鍛練は毎月第二日曜日に公開されています。
詳細はこちらで確認できるので、
開始時間をチェックして、是非前の方で見てみてね(^^*)火花注意
◇◇◇
備前長船刀剣博物館の今年の夏季特別展示は薄桜鬼コラボです。
過去にはエヴァンゲリオンや戦国BASARAともコラボしていることを皆さんご存知でしょう。
コラボの為の刀を打つことも勿論すごい。けど、その他に来場者のためにいろいろ工夫をしているんだろうな…
我々若者に馴染みのあるものと組み合わせて日本刀を知ってもらおうとする姿勢、その熱意。
改めてここ長船は、日本刀を伝統工芸とする街「日本刀の里」なんだということを感じました。
私    「ち、ちなみに~~とうらぶとのコラボのご予定は……」
学芸員さん「う~ん、ちょっと、、、難しいですね~」
で す よ ね !(血涙) 
もっと見ていたいけど帰るタイミングを見失いそう。
後ろ髪を引かれる思いで備前長船刀剣博物館を後にするのでした…
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遠征の最後は後楽園。
日本三大名園の偕楽園・兼六園・後楽園。
この後楽園でついに三名園を制覇しちゃいましたよ!
水戸の偕楽園は燭台切を見に行った時に、金沢の兼六園は大典太を見に行った時にそれぞれ訪れています。で、今回の後楽園…全部刀剣関係の遠征っていうのが笑っちゃいますね。
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懐かしのアラプリ
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結局遠近感と和睦できなかった…難しい!
三名園の中では後楽園が一番好きかな。気候・風景ともに大変心地良かったです。
刀も景色もたっぷり楽しんだ3日間が終わりました。満腹!!
◇◇◇
というわけで漸く書き終わった初の岡山・青江編。
この時の遠征は1日目に熱田神宮で太郎さんを含む16振、2日目に徳川美術館で26振、そして最後に備前長船刀剣博物館で35振。
3日間で合計77振もの刀を見たので、頭の中がパーンッ!ってなりましたね!パパパパーンッ!って。いっぺんにたくさんインプットしたので、自分のメモを見ながら頭になじませるのに時間がかかりました。
加えてブログスキル。今なら大分ブログも書き慣れてきたので、どこを載せてどこを削ってという判断が割と早くなったんですけど…
今思い出しても熱田神宮と徳美の記事は重かったな(笑)
明後日、二度目の青江を見る予定です。
半年前と今。一体どう違って見えるのかを楽しみにしながら、にっかり青江を見に行った話/真剣少女の日本刀展を終わります。
*名古屋・岡山編*
其の一 太郎太刀を見に行った話
其の二 鯰尾藤四郎と当時未実装だった物吉貞宗を見に行った話
其の三 にっかり青江を見に行った話/真剣少女の日本刀展

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