■日時  2016年6月5日
■場所  青森県立郷土館(青森県)
■入館料 310円(ほうき星宗近のみを見る場合は無料)
■交通費 0円(青森駅から徒歩)
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■東京―八戸―青森交通費 27,940円
■宿泊地・宿泊費 実家0円


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2016年4月21日。
八戸のローカル紙・デーリー東北にて取り上げられたことにより、件の短刀は一気に知れ渡ることになりました。


今回のレポートは八戸・弘前・青森の順で公開された中の最後、青森でのものになります。





展示時間は13:30〜17:00まで。
告知もあまりしていなかったし、そこまで見るのに時間はかからないでしょう。と踏んだ私は、13時ちょい前くらいに着いたので特別展と常設展示へ。

それらをのんびり楽しんだ後に今剣(?)ちゃんを公開しているホールに来たらばまぁ大変……行列が長い長い。

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ホール入り口に貼ってあった案内。
ふむふむ、件の短刀の鑑定は未定と……
そして今回は合計5振の展示ね。

並んでいる間に頂いた資料を読み読み。

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最初の八戸展示の時と同じ資料だね……ん!?

命名「ほうき星宗近」
〜切先の刃文が尾を引く


名前が!名前がついてる!!
切先の刃文、というと帽子のことかな?
それが尾を引く、つまり長めに返っているということ?

早く見たい!!!


しかし。
気持ちは高まるも如何せん列がちっっっとも動かないw
2時間並んで漸く自分の番になりそう、ってところで

「時間が迫っているので急ぎ目で〜!」

それまでは一人ひとり写真を撮ったり触ったりで何分くらいかな?とにかくサッと見て終わりではなくそこそこ堪能する感じでした。

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ほうき星宗近の手前にこちらの三振はありました。
上から
太刀 銘陸奥大掾橘盛宗 62.2cm
小刀 銘陸奥大掾橘盛宗 48.4cm
太刀 銘大和大掾藤原正則 68.4cm
拵 小刀銘陸奥大掾橘盛宗のもの
※ポップは2番目と3番目が逆になっていますが、長さからして太刀盛宗・小刀盛宗・太刀正則の順かと

小刀ってなんだろう?小さ刀(ちいさがたな=脇指)のこと?
他の太刀二振も刃を上にして並べられていたのでう〜ん、どういうことかの。
拵は遠目から見たら蛭巻っぽかったけど違うよね、何て言うんだっけこういう巻き巻きしたやつ。

どれも結構キレイな互の目で、特に正則なんか姿もよさそうだったのでじっくり見たかったのですが、急ぎ目だったのでササッと次へ(;▽;)せっかくガラスケース無しだったのに!

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三条宗近銘……三条と宗近の間に目釘孔があります。
実際見たところ、宗近の字はそこそこ見えたけど、三条という字は見えづらかったです。
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急いでいる上にピントを合わせるのに時間がかかる古いデジカメのためピンボケ写真ばかり…スマホだとやはり詳細な部分が見えづらいですねトホホ

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帽子のところがよく見えるようにとライトで照らしてくれました。
しっかり返っていますね。
帽子は地蔵帽子…とまではいかないよね、乱れ込み帽子かな?匂出来で、掃いていたりは特にしていないようでした。鋒と同様、刃文は全体的に互の目に乱れています。肌は板目…ではないと思うな。千切れたような柾目かしら?
肉眼でも肌は見えましたが「肌立った」と表現する程ではなかったですね。


あ〜〜〜〜も〜〜〜〜〜もっとじっくり見たかったよ〜〜〜〜〜〜〜〜!
下に展示してあった銘国行の脇指も、メインがほうき星宗近でなかったらそっちを見たかったかもってくらい気になったのに何度も書くけど時間が…

あ、あと拵え。
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唐草模様のような、雲のような模様がかわいいな〜
こちらは手袋をはめて持ってみることが可能でした。しかし時間が迫っていたこともあり最後の方は素手OKという太っ腹!
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拵えの裏側と抜いてみたところ。
軽いとは聞いていましたが本当に軽かった!ヒョイっと持てる。


「せっかく来たんだから全員見て行って!」
結局、会場に来ていた人全員が展示終了時間までに見るには間に合わなかったので、所有者さんが館にお願いして時間を10分延長。
皆に写真を取り、拵えを持ってみる機会を与えてくれたことに感謝です。


さてそんな急ぎ足の対面の中でしたが、やっぱり気になることは訊いてみたい!
ということで所有者さんにいくつか質問させていただきました。

■資料に記してある「銘 三条宗近(別名 三日月宗近とも言われる)」 これはどういう意味?
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所有者さん曰く、三条宗近のことを調べていたら、「刀工三条宗近を三日月宗近とも呼ぶ」と書いてある資料があったからこのように記したとのこと。
そんな資料もあるのか〜〜!(マジか)
八戸展示の時もこの資料でしたよね。正直なとこ、間違い表記なのか何なのかすごく疑問だったのでやっとスッキリしました。

■「ほうき星宗近」は愛称?
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この資料の通り、登録は「三条宗近」でされているけれど、現時点で三条宗近の作と極められているわけではない。飽くまで愛称とのことです。

■「ほうき星」の由来をくわしく!
この短刀の特徴は帽子が返っている。そして作者(かもしれない)の三条宗近は三日月宗近という太刀を打っている。
う〜ん、三日月…月だったら……流れ星宗近なんてどんだべが!?いやいや、流れ星だばちょっと普通だな。よしほうき星宗近にしよう!
ということで「ほうき星宗近」と命名したそうです。

お忙しいところお答えいただき、本当にありがとうございました!


全3回の展示、遠方から青森まで足を運んでくれた方をちらほら見かけて本当に嬉しく思いました。特に八戸展示の際は龗神社、小田八幡、櫛引八幡宮、三八城神社等、私がよく知っているところにまで訪れた方もいらっしゃったみたいで(´;ω;`)
私にとっては、刀剣に関する遠征では"やっと"の北東北、それも青森に来れたという感じでした。いつもいつも西ばかりなのでね…
今回の短刀は「義経が持っていた短刀かな!?」「だといいね!」という域を出ない話ではありましたが、そういうところもまた青森らしさだと感じています。なんせキリストの墓もあるくらいだしねw

行った方は特に感じているかと思いますが、真贋については現場とネット上とでは温度差がありそうですね。
短刀を譲り受けたおじいちゃんが錆びていたのを研ぎに出してみた。わぁ、すごい銘がでてきたよ。義経伝説もあるし、本物だったらおもしろいよね!せっかくだからみんなも見て〜!

こんなニュアンスだと私は受け取りました。




焼失・伝説扱いとされていた今剣。
新聞に取り上げられたことを切欠に「今剣発見か!?」と瞬く間にネットを駆け抜け、界隈を震撼させた今回の出来事はまさに彗星、ほうき星の如く。

時事として大変おもしろかった!



さあもう少しすれば八戸三社大祭の季節かな…
三社大祭には毎年のように義経・弁慶主従や一ノ谷の戦いをモチーフにした山車が出ます。
豪華絢爛な山車に今剣・岩融を憶え、そしてきっと、今回の短刀のことも思い出すでしょう。




〆がわからないから最後に青森市の商店街で食べた昼食の写真を貼っておこうかな!
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『とんかつ・ステーキ亜希』さんのポーク丼。




以上、今剣(?)改めほうき星宗近を見に行った話を終わります。どっとはらい!





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追記
青森県立郷土館さんの展示物も、贔屓目無しで楽しかったので載せたいのですが、
写真の掲載許可申請中なので降り次第載せます。