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大典太光世を見るために「加賀前田家 百万石の名宝」展に行った話

大典太光世を見るために「加賀前田家 百万石の名宝」展に行った話

■日時 2015年6月6日
■場所 石川県立美術館(石川県金沢市)
■入館料 1,000円
■交通費 12,300円
  内訳 6,300円(新宿→金沢)
      200円(金沢駅→美術館)
      300円(その他)
     5,500円(金沢→新宿)
※車内泊のため宿泊費はなし


「江雪さんが見たいのにッッ…………!!」
江雪左文字が九州国立博物館で展示される少し前。

この雑誌に載っている江雪さんの本体を見た際に、「この長さと反りと樋がある姿!ヤダ、好き!タイプ!見たい!!」
と瞬間湯沸かし器のように沸騰し、九州まで行くための金勘定をしてみたのですが如何せん遠い。そしてスケジュールが合わない。
元々九州方面の交通事情に明るくなせいか、いろいろ調べたけれどあまり現実的な選択肢は無かったのでしたorz
ハンカチをギリィッッとする心境だったまさにこの時、目に入ったのが天下五剣が一振り「大典太光世」の展示情報。なんでも11年ぶりの公開だとか。
なにそれレアじゃない?江雪さん見に行けないし、石川?行ったことないけど九州に行くよりは確実に安いっしょ。行くわコレ。
そんなノリで見に行くことに決めました。勢いは大切。
前振りが長い上に、この時は訪問記録をブログにしようなんて1mmも思っていなかったのでまともな写真が無いかもしれない…

展覧会概要

加賀前田家 百万石の名宝
加賀前田家 百万石の名宝 −尊經閣文庫の名品を中心に−
日時:2015年4月24日〜6月7日
場所:石川県立博物館
北陸新幹線の金沢開業を記念して、前田家に伝わる武具や美術工芸品を国宝15件、重要文化財35件を含む120件を公開するという大きな展示。詳細は公式ページで。

いざ金沢へ

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同僚「金沢行ってきたんだ〜北陸新幹線?」
やっぱりみんな注目しているんですよね、北陸新幹線。この展示も金沢開業記念ですもんね。
何度もきかれたのに残念ながら夜行バスを使いました。今後の遠征のためにもここはマネーセーブ!
この日はちょうど金沢百万石まつりの開催日だったので、早朝にも関わらず駅にはたくさんの人がいました。
大典太が展示されていた石川県立美術館は、かの有名な兼六園の近くにあります。
駅から兼六園・21世紀美術館行きのバスに乗って到着。
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今回も撮影禁止でした!

太刀 銘 光世作 名物 大典太光世 国宝

大典太を見た瞬間の感想は
「あれ、意外と短い」
調べるまで知らなかったのですが、大典太は他の天下五剣に比べて短いんですね。
長い順から
数珠丸恒次 81.1cm
三日月宗近 80.0cm
童子切安綱 79.9cm
鬼丸国綱  78.2cm
大典太光世 65.75cm
(※資料によって差があります)
画像で見ると一目瞭然。
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そして太いんです。
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鎌倉初期に作成された鬼丸を除いてはいずれも平安時代に作成された太刀(※)。
※数珠丸は平安後期の刀工・青江恒次作とも、鎌倉初期に活躍した古備前派の備前恒次作とも言われているようです
平安時代の太刀の特徴をざっくり挙げると、刀身は細身で腰反り(柄に近い方で反る)、そして鋒(きっさき)が小さい。
しかし大典太は太さも鋒もしっかりしていますよね。細く優美な姿の平安太刀と比べて骨太。というか肉厚?
他の特徴といえば腰樋(こしひ)があることですね。
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元画像:23.pro.tok2.com
棟(刃の反対側)側にある溝が樋(ひ)です。
この樋というもの、調べてみると「太く豪壮になってきた刀の軽量化を図る目的で平安中期〜後期に現れ始めた」とのこと。
しかし更に調べてみると弥生時代の銅剣や石剣にも樋を有するものがあるらしい。とすると飽くまでも日本刀にて頻繁に用いられるようになったのが鎌倉時代ということなのかしら??
そういえば古備前刀とか、樋を掻いているものは無くはないけれど少ないような印象
そんな感じで日本刀初心者レベルな自分にはなかなか疑問を掻き立てられる姿の太刀でした。
あとハバキに鳥が彫ってありました。(リンク先はハバキのグーグル画像検索)
同時に展示されていた太郎作正宗と富田郷については
太郎作正宗→刃明るめ、棟は暗い、太さ全体的に均一太め
富田郷→刃が黒め、刃文少し波打ってる
という相当アバウトなメモが残っている限りでした。しょうがないね、初心者だもの、うん。
武具の他にもお宝鑑定団好きな人が喜びそうな狩野探幽の龍虎図や藤原定家が写した土佐日記、最古の枕草子の写し等貴重な展示物がたくさん展示されていました。
なかでも素敵だと思ったのが重要文化財「百工比照」。工芸全般の資料の集大成です。さまざまな紙、織布の柄、木目、色漆、革、小紋、金具のサンプルをまとめたものです。グーグル画像検索結果はこちら。
工芸に力を入れていることが伝わってきますね。
水戸黄門や暴れん坊将軍からも馴染みのある徳川家の葵の御紋。それになんとなく構えてしまうのは日本人の性なのかはわかりませんが、葵紋ではなく、前田家の家紋・梅紋が散らされた道具は可愛らしく見えました。
金工や九谷焼、加賀友禅が有名な地だけあって展示物は全体的に優美で雅なものが多かったです。歌仙を連れて行ったら喜びそう。
以上で石川県立美術館で見たもののレポートは終わりですが、観光名所の写真も少しだけ。

ひがし茶屋街

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重要文化財の茶屋 「志摩」

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長町武家屋敷跡

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尾山神社

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こちらのブログで紹介されているように、主な観光地は頑張れば歩いて回ることができる距離にあります。私も兼六園→長町武家屋敷跡→武蔵ヶ辻のバス停まで歩けました。
他にもまちのりというレンタルサイクルや、北陸鉄道が発行するバスの1日周遊券500円があって便利です。
※しかし私が行った日は百万石まつりのためレンタルサイクルは中止、バスの周遊コースの一部は通行規制でした。残念/(^o^)\
展示のみならず、街全体の雰囲気や観光客向けのアピールを通じて、自分の地元とは培ってきた文化が相当違うと感じました。うーん、文化的な精神が進んでいるというか。ちょっと羨ましかったです。
長くなりましたが以上で「大典太光世を見に行った話」を終わります。次回はやっと京都編!

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